産後ドゥーラについて

海外に住んでいる友達や、日本に住んでいる外国人の友達に

「ドゥーラになったよ!」と話すと

「わ〜、いいね〜!!!いい仕事についたね」

と、熱い反応が返ってきます。

ドゥーラという言葉を聞いて、「それ何?」と問われることもなく、すっと反応が返ってくるのを見ても、欧米や、その他海外の国々ではドゥーラのサポートが、日本より広く利用されていることがわかります。


日本では、まだ馴染みない方も多いですよね。


働く女性が増え、高齢出産(私もです!)が増え、おじいちゃん、おばあちゃんが高齢となり、遠くにいたり、仕事や介護で忙しいこともことも多いという今の日本において、産後のお母さんのサポートをする手は決定的に欠けています。


そのような状況の中で、多くのお母さんが頑張りすぎてしまいます。

出産で疲労した身体を十分に休めることなく赤ちゃんのお世話をし続け、そして、心身のバランスを崩してしまうこともよくあります。産後のお母さんは身体を休める必要があるのです。


産後ドゥーラは、産後のお母さんをサポートし、赤ちゃんがいる新しい生活にスムーズに入れるよう、お手伝いします。


ゆくゆくは、産後に人の手を借りるのが当たり前となり、「みんなで、みんなの子供を育てる」社会に、なっていったらいいですね!



ここでいう産後ドゥーラの正式名称は

「一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ」

です。


一般社団法人ドゥーラ協会の主催する「産後ドゥーラ養成講座」を受け、

認定試験と面接に合格すると、

「一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ」

と名乗り、活動することができるようになります。


養成講座は医療系大学の教授、准教授、助産院院長、助産師、管理栄養士など、産後ケアのスペシャリストの皆さんによる、とても充実した内容でした。


この講座で学んだのは下記の通りです。


○産前産後ケアの現場と社会福祉、地域連携

○産前産後の過ごし方と母乳育児

○北米の家庭支援に学ぶ支援者のあり方

○産前産後の家庭のリアル

○産前産後の心身の変化と対応

○乳幼児の病気

○ドゥーラとは

○事故を防ぐ環境

○妊産婦と子どもの食事

○パートナーシップと家族形成

○乳児の発達とお世話

○母親と取り巻く環境

○家事実習

○特別なサポートが必要な家族への対応

○上の子の対応

○妊産婦の観察実習

○産後に使える手当て法

○赤ちゃんのお世話実習

○救命救急実習

○対人援助におけるコミュニケーション

○産前産後の献立と食材

○調理実習

○個人開業と訪問ケアにおける注意と心構え

○ドゥーラとして活動するための倫理・責任

○広報・IT

○接遇研修


と、盛りだくさんの内容でした。

私が出産したのは、もう10年前のことですので出産や産後について忘れていたこともたくさんありましたし、新しい知識を得ることもでき、大きな刺激を受けました。


何よりも、未来を担う子供たちが生まれ、育つ環境として、いまの日本の社会が必ずしも「よい環境」だと言えないことを再認識し、それに対して、自分は何ができるか?というのを改めて考える、よい機会となりました。


子育てをしてきて、最近、よく感じることがあります。

それは「子どもが生まれていなかったら、今の私にはなっていなかっただろうな」ということ。

子育てを通じ、私の世界は豊かに広がり、少しずつだけど私自身も子どもと一緒に成長している。

そして、その上、本当に楽しい。

これは、とてもありがたいことです。


子育てが、大変なだけでなく、楽しく、豊かな時間になるよう

私はお母さんたちの最初の一歩をお手伝いしたいです。

そして、それによって、一人でも多くの子どもが希望の光を胸に

未来への道を力強く歩んでいくことにつながっていけば嬉しいです。